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三大疾病と七大生活習慣病とは?

日本人の国民病とも言うべき三大疾病は、がん(悪性新生物)・心筋梗塞・脳卒中を挙げることが出来ます。
患者数で言えば三大疾病に及びませんが生活の質や命に関わる経過を辿る可能性がある病気として三大疾病に、高血圧・糖尿病・腎不全に肝硬変の4つの病気を加えた、これらの7つの病気には特に注意を払うべきといわれることがあります。

一見するとこれらの疾患には脈絡もないように思われがちですが、実は日頃の生活習慣が深く関係していることが知られています。
生活習慣と発病との関連が疑われることから、七大生活習慣病と呼ばれることもあるほどで、高齢化に伴い患者数も増加しているのが現状です。

これらの七大生活習慣病に関係する普段の生活習慣で特に問題となるのは、食生活や喫煙・飲酒などの嗜好物、慢性的ストレスなどの要因に、老化が加わり年齢を重ねるごとに患者数も増加する傾向が看取されます。
特に戦後の生活習慣の中で激変したのは食生活のあり方です。

伝統的な日本の庶民の食卓には、白米をエネルギー源に、主菜に魚をあしらい、副菜に野菜や海藻、豆腐などの大豆製品を組み合わせたスタイルが上がることが一般的でした。
ところが戦後は欧米の食文化が主流となり牛豚などの食肉摂取量が急増し、脂肪分や動物性蛋白質が好まれる食生活が定着した反面、野菜や海藻などは好まれなくなり食物繊維の不足などが顕著になりました。
あわせて砂糖や油脂をふんだんに使ったスイーツやお菓子の人気の高まりなど、過剰な糖分を取り入れがちなメニューが身近になったことも、見逃せない生活習慣の変化です。

過剰な糖分は糖尿病の急増と言う形で現れ、それに伴う血管内壁のダメージの蓄積は腎不全や高血圧の悪化要因となり、最終的には心筋梗塞や脳卒中の患者の増加と言う結果へと繋がっています。
過剰な脂肪分摂取や飲酒は肝硬変のリスクを高めます。
このように食生活を中心にした生活習慣の変化が、七大生活習慣病の患者数の増加に関与しているのは明らかと言えるでしょう。

七大生活習慣病の内の三大疾病が死因の半数を占める

視点を変えて七大生活習慣病でも死因のトップ3を占めるのは、三大疾病になります。
がんは正常な細胞の分裂過程で異常が生じ際限なく増殖を続け、全身に転移を発生させ最終的に衰弱死する病気です。
治療技術が進歩した今日では、およそ半数が治癒するとされているものの、治療中には入院を繰り返したり、がんの発症部位によっては有効な治療法が確立されていないこともあって、死因では依然トップになっています。

食生活の欧米化に伴って患者数が増加しているのが、心筋梗塞です。
心臓のポンプ機能を維持する冠状動脈に血栓が詰まってしまい、心筋への血液供給が遮断されることで壊死がおこり、心不全に至る病気です。
心筋梗塞は高血圧と動脈硬化を基礎疾患にしていることが多い病気です。
動脈硬化を悪化させる点では糖尿病にも合併することが多い特徴を持っています。

脳卒中は脳内血管に血栓が詰まる脳梗塞と、脳内を走る血管の内壁が破綻する脳出血の両方が含まれます。
脳卒中の病態には高血圧が関与していることが知られており、塩分摂取量の多い食習慣のある地方で患者数が多いといった特性もあります。
食塩摂取量を制限する啓蒙活動が長年行われたせいか、三大疾病の中では死因の第三位となっています。
しかし、脳があらゆる身体機能を司る重要な臓器である以上、一度脳卒中を発症すると深刻な後遺症が残ります。
入院日数も増えるため介護する家族の負担も相当なものになりますので、重大な疾病であることに変わりはありません。

三大疾病はこのような特徴を持っていますが、いずれも一度発症すると入院を伴う治療が必要になり、本人・家族共に身体的経済的負担は相当なものであることを覚悟しなければなりません。
もちろん加齢も要因となるのは確かですが、食生活や喫煙などの問題のある生活習慣を改善することで発症リスクをさげることは出来ます。
普段の生活を見直して、生活習慣病のリスクを下げる努力を怠らないようにしましょう。

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